破魔弓は、様々な邪気から身を守る為の飾りです。
弓矢は元々武器の一つでしたが、その威力から邪気をはらい、悪魔を恐れさせるといった特別な力が備わっていると考えられていました。現在のように装飾品として飾られるようになったのは鎌倉時代からだといわれ、その頃から特に城下町を中心に武家や町人の間に、男児の初正月の祝いに破魔弓を贈る習慣が生まれました。
江戸時代に入ると破魔弓は、贈り物として盛んとなり、正月の飾りの代名詞としての地位を確立しました。
男児の初正月には、雄々しく、力強く、健やかに育てとの願いを込めて破魔弓は飾られています。
破魔弓の主役は何と言っても弓と矢です。
その中でも矢に使用する羽根は商品のイメージを左右する重要な部品です。代表的な羽の種類と特徴をまとめてみました。
フクロウ目フクロウ科の鳥。 全身灰褐色の地で黄白色や褐色の斑がある。風切羽の周囲には綿毛が生え羽ばたきの音を和らげる効果がある。そのため、羽根が大変柔らかいのが特徴である。 |
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ガンカモ科の鳥で野生の雁を飼いならして飼育したもの。 矢先に使用されるものは手羽先の硬い部分。胸の柔らかい部分は、羽毛布団などに幅広利用されている。 |
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ガ雉の手羽の部分で、淡い茶色の縞模様が美しい。雉は日本国有の鳥で、1974年に国鳥に指定され親しまれている。 | |
キジ科に属し原産は中国。首元の羽根は白地に藍色の柄があり、その美しさから、高級品として破魔弓飾りに多く用いられている。金鶏と同様、飼い鶏 として広く飼われている。 | |
キジ科に属し原産は中国。橙地に青黒い横縞の羽根が特徴で、飼い鳥として愛好者も多い。雄の尾羽は 70cm位になる。 |